二人目の誕生
発達障害でアスペルガー症候群(ASD)であるぽっぽ君に弟が誕生したのは、ぽっぽ君が1歳10ヶ月の頃でした。
計画的に2人目を産んだ訳ではなかったので、2人も育てられるだろうかと不安でしたが、妊娠がわかった時には、とても嬉しかったです。
ぽっぽ君はその頃にはもうこだわりの強さが前面に出ていて、いつもと同じ道を通らないと酷いくらいの癇癪を起こし、道路に寝そべって暴れたり、いつもと順番の違う出来事が起こると大泣きして暴れたりと、新生児の次男を抱えながらの生活は本当に地獄でした。
正直長い間ぽっぽ君を可愛いと思えませんでした。
こだわりの強さと回るものや光るものばかり見ている長男は他の子の行動と全く違うため、可愛らしささえ感じられませんでした。
でも、そんな感情をぽっぽ君に悟られてはいけないと思っていて、次男よりもぽっぽ君優先でそれはそれは可愛がりました。
あまりに酷いと手が出てしまうこともしばしばありましたが…
あの地獄の日々から光が差し込んだのは次男が10ヶ月くらいになってきてからです。
自分でハイハイして、母乳も卒業して、自分で食べ物を食べ出すようになり、だいぶ楽になりました。
ぽっぽ君は相変わらずでしたが…
アスペルガーのぽっぽ君は人に興味が無いのに、次男だけは可愛がってくれています。
それは本当に2人目を産んでよかった、と旦那ともいつも話しています。
次男ももしかしたら発達障害かもしれませんが、ぽっぽ君の成長を見ていると兄弟がいるっていうことがどんな療育よりも効果があるんだな、と毎日感じています。
発達障害の子がいるのに2人目なんて大変すぎて考えられないと、2人目の壁に当たっている人も多いと思います。
ウチは、大変だけれど、弟ができたことで、ぽっぽ君の障害の部分のケアが楽になったことがたくさんあります。
旦那は2人目をあまり欲しそうではなかったので、計画せずに妊娠してしまったことがウチは功を奏したと思っています。
夫婦で2人を見ながら、
『2人目できて良かったね』
と口を揃えています。